2023年9月10日(日)に、小学生及び中学生を対象とした一般科目の公開講座「身近な数学の不思議」を実施し、15人の小中学生が参加しました。
最初に色画用紙で正四面体を1人4つずつ作り、それらを貼り合わせて大きな穴あき四面体を作りました。その後、穴あき四面体に光を当ててその影の形を観察し、街中での実用例の話を聞きました。穴あき四面体を回転していくとその影の形が刻々と変化し、ちょうど正方形になったときには驚きの声があがりました。
後半は音楽を図形で調べようという趣旨で、和音を円に内接する三角形に対応させて分類するお話でした。音階や和音についての知識が必要で、難しいところもあったようですが、和音を三角形に変換する演習に取り組みました。
活動中、工作の仕方に独自の工夫をこらしたり、「穴あき四面体の穴は小さな四面体何個分か」や「和音からできる三角形の内角の比率はどうなっているか」などの問いを自らたてながら取り組んだりする参加者も見られ、未来の高専生ひいては研究者として、とても頼もしいと感じました。