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活躍する卒業生

株式会社大阪ソーダ
原田花梨さん

2024年 物質化学コース

製品の元の元、製品のはじまりに興味があって、化学メーカーで働きたいと思った

まっすぐなまなざしと姿勢の良さが印象的な原田さんが働いているのは、化学品の製造に携わり続けて110年、社会に欠かせない化学品を届けている化学品メーカーとして知られる大阪ソーダ。現在は北九州工場で生産管理業務に携わっています。決められた生産量に対する生産スケジュールの調整を主に行っているのですが、「工場の稼働に影響する業務のため、細かい数字の取り扱いに注意して作業しています。製造現場と営業部門をつなぐ仕事でもあり、多方面に気を配ったり様々な可能性を考慮したりして計画を立てています」と話してくれました。

原田さんが化学品メーカーを志望した理由。それはコース分けで物質化学コースを選択し、より多くの化学反応を学ぶうちに、身の回りの物質がどのように作られているのかに興味を持つようになったのだという。そこから、生活に役立つものの元となる製品の製造に関わりたいという思いから、化学品メーカーに就職したいと考えるようになったのだそうです。

北九州工場では、かせいソーダ、塩酸、次亜塩素酸ナトリウム等を製造しており、上水道の滅菌、洗剤、医薬品、消臭・除菌など、幅広い分野でその役割を果たしています。原田さんがやりがいを感じるのは、計画を調整して作った製品が使われているのを感じた時。化学品メーカーのためその機会は多くありませんが、製品の使用先を辿った時、地元で浄水に使われていることを知ったという。原田さんが会社の存在を知る前からお世話になっていたという事実に感動し、「地域貢献のためにも一層頑張ろう」という気持ちになったのだという。

化学や生物が好きだから、もっと詳しく学びたかった
「北九州高専は早い段階から専門的な学習ができるのが非常に魅力的でした」という原田さん。短い学生の期間を効率的かつ有意義に過ごすことができると考えたためです。化学や生物が好きで、もっと詳しく学びたいと思っていた原田さんにとって北九州高専の物質化学コースがぴったりだと感じたため、志望したという。 入学してみると、実験が多いカリキュラムの中で、実際に扱いながら化学品の特性を学ぶことができたという。物質の危険性について基礎知識が身に付いているので、「様々な化学品がある仕事の現場でも慎重に行動できたり、発熱や凍結を予測したりすることができました」と話す。
高専ならではの5年間で、自分の「好き」を伸ばすことができた
高専は5年制という珍しいシステム、90分授業で一日のコマ数が少ないため復習しやすく、自由な時間も多いのだという。この学校で学んでよかったと感じていることの1つが、PC作業や発表に慣れたこと。高専ではレポート作成やプレゼン発表の機会が複数あり、経験を積まなければ難しいPCでの資料作成や大勢の前で話すことについては、「在学中にレベルの高い発表会が体験できたことは今でも仕事に役立っています」と話してくれました。